2011年06月04日

B.フリードマンの講演会

やはり先日、一橋大学で、ハーバード大学経済学部教授、ベンジャミン・フリードマンの特別講演会がありました。
私はこの経済学者のことをほとんど何も知らないのですが、たまたまその時間近くにいることになっていたのと、有名人は一目だけでも見ておきたいという生来のミーハー精神からのぞいてみることにしました(ゼミの先生に、「サインをもらって来れば」といわれて、それも考えたのですが、さすがに、そこまでの度胸はありませんでした…)。
関西方面で開催された、金融学会で講演された帰りに一橋大学に寄られたのだそうで、講演のタイトルは、「経済成長とモラル――経済成長は社会をどう変えてきたのか?」というものでした。
一時間以上にわたる講演で、正義、公平さ、移民への寛容さといったものが、経済成長の結果あるものであり(したがって経済が落ち込むと、移民への対応が悪くなる)、経済成長とモラルは互いに矛盾するものではない、というのが結論のようでした。
ハーバードで教えられているというだけで、「サンデル教授・白熱教室の…」と紹介されるのには、ある種の痛快さと時代の変化を感じさせられましたが、実際に学生さんたちが、積極的に質問をされていて、またこの教授が一つ一つていねいに答えられていて、時間の制約がなかったら、そのまま白熱教室になっていたような勢いでもありました。
まったくの経済音痴の私が、経済学に興味を持つようになった理由の一つが、経済が上向くと社会の治安もよくなるということに気づかされたことによるものでしたので、フリードマン教授のお話の結論は、そのためにどのような経済政策が取られるのかというような問題は別にして、非常に興味深いものがありました。
さらに私は、戦前、資本主義の発達の過程で、日本人の海外交易におけるモラル(国際基準の受容を含む)がだんだん向上してきた、ということを立証できないかと考えていたことがあるので(猪間驥一のことばの端々にそうしたとらえ方が感じられるので…)、その方面の研究への意欲も改めて湧いてきました。
posted by wada at 20:15 | TrackBack(0) | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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